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BPLS3 敗退したチーム達

【BPLS3】第三試合、第四試合からみるチーム展望



BPL S3 beatmaniaIIDX第三試合

立場は人を作る

Tradz、SUPERNOVAともにS2からはメンバーを大きく入れ替えて臨んでいるチーム同士の戦いであり、RIOOを除く7名が新規所属もしくは移籍組という戦いとなった。特に旧知の仲である8S.VSNIKE.戦、元チームメイト同士のRIOO VS TATSUは試合前より注目のカードとなっていた。

韓国から鳴り物入りで参戦したKKM*は直近の数週間にもLV12の歴代スコアの更新に余念がない、正に仕上がっている状態と言えるが先鋒戦に登場したのは意外だったかもしれない。勿論チーム内のコストや出場機会消化の問題もある為早めにLV12以外のシーンでの出場をこなしてしまい、来るべきLV12の怪獣大戦争に備えていく方針なのかもしれない。

初出場のTAKWANは結果こそ1本も取れずに終わったが「あのKKM*」に肉薄し自選はあと一歩のところまで追いつめ、正に「相手が悪かった」と言える結果に終わった。今後の勝負においても十二分に結果に期待できる内容だったのではないだろうか。
次鋒戦でNIKE.は早速相手選曲をもぎ取りさっそくBPLを通して見せてきたポイントゲッターっぷりを発揮するかと思いきや、NIKE.の自選曲で8S.が驚異的な食らいつきを見せクロスカウンターのドローに終わる。

運命の大将戦。TATSUが元同僚のRIOOに対して2タテをかまし大逆転でSUPERNOVAの勝利となった。この大将戦で筆者は、BPLS2で同じように3巡目選手から1巡目選手と成りあがったGiGOのCORIVEと重なる部分を見た。

CORIVEはもともとスクラッチやソフランという特定ジャンルにめっぽう強いという尖った強みを持つ選手であったが、BPLS2を通じて成長を遂げた結果、それ以外のジャンルにおいても出場し2タテをもぎ取ってくるというシーンを多く見ることが出来た。筆者はこのCORIVEの躍進に対して「新しくプロデビューを果たした3名の新メンバーに対するBPLにおける先輩という立場と、1巡目として求められるチーム内での立場が大きく彼を成長させたのではないか」と分析している。

そして今回のTATSUもまた同様に立場が彼の成長をもたらし、結果までももたらしたのではないかと考察する。既存のSUPERNOVAとは全く異なるメンバーで構成された今シーズンは全くの新チームのスタートと言っても過言ではない。チームメンバーの得意傾向やジャンルを踏まえるとTATSUもTradzで求められていた役割とはまた一つ別の強みを必要とされていたかもしれない。そういった重圧と、このチームから1巡目指名を受けたという誇りやプライドが彼を更に強くさせたのかもしれない。RIOOとて当然TATSUを見くびっていたわけでは無いだろうが、自選曲で自己ベストより40点以上低いスコアを出してしまったRIOOの隙は1巡目選手として成長を遂げたTATSUが見逃してくれるはずもなかったのである。



BPL S3 beatmaniaIIDX第四試合

三年目のおしどり夫婦、円熟期に突入

前評判は高いが結果に繋がらないというシーズンが続いたGAMEPANICと、準優勝の悔しさを晴らしディフェンディングチャンピオンとしてS3を戦うROUND1。ある意味対称的なこの2チームの戦いは、S2では無敵を誇ったU*TAKAがオーダー外の中でROUND1がどう戦うかが注目であった。

先鋒戦は両名ともS3で初参加となったTAKA.Sとナガチャン、この2名の戦いとなった。軍配は2曲とも自己ベストスコアというBPL初参加とは思えない圧倒的なパフォーマンスを見せたNAGACHに上がった。TAKA.Sは自選は自己ベスト-10以内に収まっており散々な出来と言うわけでも無く、また彼の主戦場はどちらかというとLV12の中でも超高難易度譜面である為結果こそ伴わなかったが自分の土俵で次回のリベンジを期待したいところである。

中堅戦、大将戦は全く逆の展開となった。S3に突入しチーム所属3年目になったPEACE&MIKAMOの両名が4曲全て総ざらいして気持ちの良い逆転勝利を収めた。元々チームへの帰属意識が高く見え、仲の良さや互いの信頼感を感じさせる両名はまさにおしどり夫婦と言った様相だ。プレイの練度も圧倒的と言うほかないが、何よりもPEACEは「KUREI選手に4連敗している、そろそろ勝ちたい」「自選の勝利でチームの勝ちは確定していたがそれでもリベンジの為に勝ちたかった」と穏やかな顔の内には闘志が燃え上がっていた。


一方で敗れたROUND1。初参加のNAGACHこそ好調な滑り出しを見せるがその上で喫した敗北は手痛い。何よりこのままだとU*TAKAが居ないと勝てないチームなのかと思われてしまうような結果に終わってしまった。現にBPLS2ではU*TAKAが出場していない試合では全て引き分け以下の結果に終わっている。チーム力と言う面では現状不安が残っており、特にI6VVの活躍が無い事にはこの風評からは逃れることが出来ないだろう。 奮起を期待したい。

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