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TwitterのIIDX界隈で定期的に話題になる議論の1つに「鍵盤の重さ」議論があります。
議論する事は結構な事ですが、自分中心的な主張になる傾向が強いと傍目から見てて思う事が多いです。今回は、私個人の考えに加えて全プレイヤーに知っておいてほしい事を書き添えてある程度論調が穏やかな方向に進んでくれることを願います。
【参考までに管理人のプレイ環境】
私は10割ACでプレイしております。通っているゲーセンは
・純正LM1台
・20/50の旧筐体2台
です。どの筐体でもそれなりに自分にあった設定でプレイができます。スコアも大して変わる事はありません。またDPはたまに遊ぶ程度でSPで遊ぶ頻度の方が高いです。一番好みの筐体は純正LMですが、それでないとプレイしないという事はありません。
【鍵盤議論に関する私の考え】
まず、「全プレイヤーにとっての適切な筐体というものは存在しない」という事を留意しておく必要があると思います。「SPは純正が良いけど、DPは20/50がいい」という意見があるように、たった一人のニーズに応えるだけでも、2種類の筐体を用意しないと全てを叶えることが出来ないわけです。昔の純正であった100/100が良いというプレイヤーもいます。要するに様々なニーズがあるということであり、「この重さにするべきだ!」という意見は要望や主張ではなく、単なる「わがまま」です。
「LM筐体は公式大会仕様だから純正であるべきだ」という主張もあります。確かにその通りかもしれません。ですが、LM筐体は誰の持ち物でもなく「お店が用意した商品」です。その商品が「欠陥品」であればクレームを入れられるのはやむなしですが、誰かにとってはちゃんとした商品であり、その商品に納得がいかないのは一部の人です。お店が用意した商品が気に入らなければ買わなければいい(=別の店でプレイすればいい)だけの話です。
一部のお店ではプレイヤーの趣味嗜好に合わせて色々弄ってくれているお店もあります。某店では、DPプレイヤーが多い事から全ての筐体が20/50にしてあると聞いた事があります。結局最適解は存在しないので「頻繁に来店してくれるお客さんの要望を優先して聞く」のがお店の営業方針となるのが普通かと思います。
以上の事より、
- 最適な筐体というものは存在しない
- お店によって異なっているのが当たり前
- 自分の好みは、思っているうちは「好み」で済むが、投げつけたら「わがまま」
この3つが大事な事と考えています。
【ゲーセンにおける音ゲーマーの立ち位置】
以前別の記事でも触れた事があるのですが再度ここで触れようと思います。
急に話が変わりますが、コロナ禍以前の2018年度、ゲームセンター業界の売り上げ総額は約5,000億円、そのうち音楽ゲームというジャンルでの売り上げは約190億円が占めているそうです。割合にすると「4%」です。その中からbeatmaniaIIDXに限ってみると「1%未満」であっても不思議ではありません。
全てのゲームセンターにこの売り上げの比率が当てはまるわけではありません。全国展開している大手のお店では、ばかデカいプライズコーナーがあったりすることも体感的に知っている人も多いと思います。そういう店では音ゲーの比率は更に下がるでしょう。
さて、100人中99人が満足して遊んでいるゲームセンターの中で、ただ1人の弐寺プレイヤーの意見というのはどこまでお店に通して頂けるものなのでしょうか。正直な話、「プライズに入れ替えたらもっと儲かるし、うるさい連中だから筐体撤去しよ」って思われても仕方ない事なのかもしれませんよ?
このような大きな面積を持つお店では無く、あくまでゲーム機を専門としたゲームセンターにおいてはこういった要望はある程度融通がきくかもしれません。ですが、こういったゲーム機を置くことを専門としたゲームセンターはここ数年で1,000店舗以上減少しています。我々の声を聞いてくれる可能性が高いお店は大幅に減ってきているのです。
つまり、我々音ゲーマーはお店にとってはロクに儲からないわりにはメンテや設置環境やらで何かにつけて文句をつけてくる「手のかかる客」ということになります。
【手のかかる客でも価値のある客へ】
では、そんな「手のかかる客」である我々は何故1%として存在し続けていられるのでしょうか。私はゲームセンターで働いた事があるわけでは無いので想像でしかものを言えませんが恐らく「置いておく価値がある客だから」だと思います。足しげくゲームセンターに通う人間は、それなりにゲームに関する知識を持っている人である可能性は高いです。お店によっては店員より客の方がゲームやゲームの環境づくりに詳しいかもしれません。そういった人間からくる「意見」というものは良いゲーム環境を構築していく上では貴重なものです。
ですが、「意見」を言っている間ならまだしも、それがクレームを言うだけの客となった場合に我々が「置いておく価値がある客」でいられるのでしょうか。
ある店が客Aの要望によって純正LMを20/50へ変えたとします。
客B「私純正がいいので、戻してください」 お店「お客様の要望で変えたので・・・」
ゲームセンターでありがちなやりとりですね。返答としては概ね以下の3つがあげられると思います。
- 客B「あ、じゃあいいです(そそくさと退店し別の店へ)」
- 客B「客Aの意見は通って、なんで私の要望は聞けないの?純正がいい人も20/50がいい人もいるんだよ。だから意見が出たからって何でも従ってたらダメなんじゃない?大体客Aって誰よ?私の方がお金使ってるわよ。私の意見も聞いてくれてもいいんじゃない?どっちにしようか迷うんだったら他のお客にも聞いてみたら?でも私家から一番近いお店ここなの。ここが純正LMだったら助かるわ~」
- 客B「あ、じゃあいいです。(退店後SNSにて、「カーッ!あの店まじうんち!常連のおれの意見よりもどの馬の骨か分からんヤツの意見で鍵盤変えやがった!戻せっていったのにやってくれない!ほんまクソ!二度と行かん!」)
全音ゲーマーの傾向を考えると大体この3パターンのどれかに当てはまる気がします。では価値のある客はどれでしょうか。
どれもどっこいどっこい、というか①が一番マシに見えなくも無いですが個人的には②が一番でしょう。ところどころ自分の主張が垣間見えますが、自分の主張を押し通すだけではなく、鍵盤には人による好みがある事と周りの意見と総合して考えるべきという主張をお店に伝えています。ゲームに詳しくないお店であれば、こういった意見はむしろ有難く感じると思います。(現在のゲームセンターの営業において、このレベルの知識を持たない店があったらそれはそれで困りものですが)
①の黙って退店するパターン。これは無価値なようでしっかりと意味があります。「あなたの店はもう私にとって通う価値がない」という事を明確に行動で示しています。直接モノをいうだけが意見ではありません。ゆくゆくはインカムという形でお店側にハッキリと結果として残るので、お店にしっかりと意志が伝わります。
人によっては「別の店」という選択肢を取れない人も居るかと思います。でしたら尚の事「この店が自分にとって貴重である事」や「他のプレイヤーにとってもそれは同様と思うからこそ、何らかの形でどちらの要望も受け入れられるような努力が出来ないか」と様々な提案をしてみた方がよいのではないでしょうか。
③が一番無意味で無価値な行動だと私は思います。SNSでそれを言うだけのエネルギーがあるなら直接店に伝えるべきです。その結果すぐに鍵盤が戻るかもしれません。イライラをSNSにぶつけているだけのようにみえますが「常連の意見を聞いてくれない」という部分はある程度筋が通っています。こういった気持ちを対面して伝える時に、文面と同じテンションで暴言のように物事をいう人を見た事がありません。人間同士、話せばわかるものです。是非直接お店へ伝えてあげて欲しいと思います。
全ての不具合、理不尽をプレイヤーに受け入れろというわけではありません。適切なクレームはしっかりと入れていけば、それは自分がプレイする環境を向上する事にも繋がっていきます。ゲーマーである我々が一番信用できる意見を言えるはずです。また、遊んでいるゲームだけに限らず周囲の音環境や光加減などにもうるさいのが音ゲーマーです。他のゲームとの配置などによる環境づくりにも一役買う事はできるはずです。
理不尽な事にはしっかりと向き合い、無理だと思ったらそういう店は見限りましょう。そういう店は数年後には無くなっています。
と、いうわけでこんな売り上げに貢献していない連中でも、お店が生かしておく価値があると思うからこそ我々はゲームを続けていく事が出来るのではないでしょうか?我々音ゲーマーはその価値を失わないような行動をとる必要があるのではないでしょうか?
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最後にこちらの動画を貼って終わろうと思います。
「俺たちは客だぞ!」というような横柄な態度は自らの首を絞める行為に繋がっていきます。ユーザー1人1人単位で出来る心がけからはじめて欲しいなと思います。
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