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BPLS2DDR部門がいよいよ開幕といった頃にさしかかり、そろそろBPL_S3の足音が聞こえてきそうな季節が到来といったところだと思います。
さて今回はBPLS3に向かうにあたって、個人的にまず考えておきたいことがあるのでそれを今日は取り上げようと思います。
問題はこちら。
Q,BPLとは何なのか
なんなのかと言われて一言で答えられる人はあまり居ないような気がしますが、私はよくこの疑問について考える事があります。そして自分の中で一定の結論に達したのでその答えを記そうと思います。
結論から述べるとBPLは「興行にすぎない」と思っています。
どういう事か論じてみます。
BPLの先輩と呼んでいい程に似たシステムで人気を博しているプロ大会に「Mリーグ」が存在します。麻雀という競技をBPLのように1チーム4人で1対局ごとに1名選手を出し長丁場のリーグ戦を戦うというもので、BPLの試合方式はあらゆる部分がMリーグから影響を受けていると思われます。
よって「Mリーグは何なのか」を考える事によってある程度「BPLとは何なのか」という問いに近づくことができると考えます。ではMリーグとは何なのかを考えてみます。
麻雀の大会でMリーグほど認知度が高い大会は無いと言っていいでしょう。では、この知名度の高さや人気という部分を根拠に「Mリーグは最高レベルの麻雀競技大会である」という風に定義できるでしょうか?
正解は「NO」です。Mリーグにはドラフトに参加する条件として「プロ団体所属のプロであること」というルールがあります。麻雀という競技は、近年では「天鳳」や「雀魂」、あるいはゲームセンターでは「MJ」や「麻雀格闘倶楽部」という名前に代表されるようにインターネットでも気軽に楽しめるようになっています。Mリーグで活躍していた朝倉選手は天鳳の強豪プレイヤーの1人でもあり、こういった場所からでもかなりの実力者が登場しています。ですが、現状こういった場所でいくら結果を残そうとも「団体所属のプロ」で無ければ出場は叶いません。また、Mリーグのチームを構成する為のルールとして「男女混合チームである事」が義務付けられています。
「麻雀界で最強のチームを決める事」「最強のプロ雀士を決める事」がMリーグの求める像であるとするのならば、これらの取り決めにはいささか疑問が残ります。最強を求めた結果男女混合になるのなら分かりますし、驚異的な数字を持っている素人にも何かしらの条件でドラフトへの参加が認められるというのならばまだしも、完全に一部をシャットアウトし実力ではなく「女性だから」という理由でドラフトにかけられるのは逆におかしいと感じますし、それこそ女性蔑視なのではと思いますがいかがでしょうか?
以上の理由から「Mリーグは最高のレベルの麻雀競技大会ではない」と私は結論づけました。
ですが、麻雀というものをこれだけ多くの人の目に留まる競技にしてのけたMリーグの功績というものは偉大です。サッカーや野球のようにチームに固定のファンがついたり、「推し事」のように鳴り物やタオルを持ってパブリックビューイングで応援する様子などは今まででは考えられない光景でした。「麻雀」というもともとあまり良いイメージを持たれていなかったこのゲームにおける既存のイメージを払しょくするという1つの目標はほぼ達成されたものと考えていいのかもしれません。
このような「イメージの改善」「スタイルの変化」を生み出したMリーグは大変すばらしい「興行としての成果」があった大会であると考えます。
以上をふまえて、こういった観点をBPLに持ち込むと色々見えてくるものがあります。むしろBPLはMリーグよりも「最高峰の大会」らしさを持っています。ドラフトは面接や実技こそありますが、そこに応募する事に関しては誰にでも挑戦権はあります。性別、人種による枠もありません。
ですが「beatmaniaIIDX」というゲーム全体を見渡した時に、そうでは無いという事が浮き彫りになります。BPLで争われているのは「シングルプレイのスコア」のみであり、例えばBAD、POORの少なさによる「ノーツを拾う力」「コンボを繋ぐ力」というのは度外視されています。また、「ダブルプレイ」には一切触れられていません。ダブルプレイには「物理的に拾うのが不可能な譜面」というものが存在しており、こういったものをどうするかという点などにおいてある程度の不備が存在していますので、すぐに大会をというわけにもいきません。また、あくまで現状のルールのみを考えてドラフトをしている為、ダブルプレイが必要となった場合にメンバー構成を一気に変える必要も出てくるかもしれません。
ですが、自分の実力を発揮する土俵が用意されていない=現状ではそういったプレイヤーに対して参加権が与えられていない(に等しい)状況となっているので「BPLは最高峰の大会とは呼べない」と私は考えます。
一方で、BPLにも「BPL女子」というワードに代表されるように、プロの活動を応援する「推し活」をする人々が現れるようになりました。これは界隈が盛り上がる上では非常に重要な事で、いくらプロ選手が上手かろうとそれを評価し、それに価値を見出し、それを応援する人が居ない事には継続していく事ができません。BPLはそういった存在を生み出したという事に価値があると思います。よって「興行としては一定の成果を収めた」と考えます。
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Q、「興行」だから何だというのか
BPLが興行であるから、だからどうしたと思う人も居ると思います。私が思うのは「興行という事を踏まえてドラフトをした方が良いのではないか」という事です。
つまり、実力云々だけではなく発信力やBPL界隈における行動力、服装やルックスなども含めて興行として成り立たせるのに相応しい人物を意識してドラフトして欲しいという意味です。誤解のないように申し上げておきますが、現状のプロ選手たちがそういう人物では無いという意味ではありません。
実力を考えればドラフトごとに「目玉」となる選手が登場するであろうことは想像できます。ですが「チーム」というものを崩壊させてまでそうする事は、既存のチームカラーをも崩壊させるものであり、ガラリと変わったチームをそのまま応援できるかどうかという点などファンに対する懸念も出てくると思います。
重要なのは「どういったチーム作りをするか」という点においてブレない事です。最強のチームを作る為に1巡目を外してでも取りに行くというスタイルでも良し、S2のレジャーランド、GAME PANICのように「どうしても同じメンバーでやりかえしたい」という気概を見せるも良し。ですがそこがブレてしまうと「興行としてこのチームで何を見せたいのか」が伝わらず面白みのないチームになってしまうと考えます。
S2を例に出すと、Tradzは実力者を集めながらも界隈に影響力のある人物や発信力や話題性にも欠くことが無いメンバーが揃い、かつチームとしての活動がそれに拍車がかかり、本戦での結果の割りに一番話題を攫ったチームであると言えると思います。
またルールに関して「興行である」事の意識が足りないのではないかと思います。「TREND」というジャンルの追加こそあれど、基本的に低レベル帯の試合は1ポイントでレベル12は3ポイントという点は変わりませんし、1曲ずつ持ち寄って戦うという点においても変化が乏しいです。1曲ごとの勝敗ではなく、かつて存在していたEXPERTモードのように数曲を連奏し合計点で競うような試合や、SDVXのタッグバトルのように二人で出ていったり2VS2のアリーナモードなどいくらでも出来そうなものです。全員お休み無しの6試合をやる事の何がいけないのでしょうか。
更に、相変わらずコスト制というのも微妙。レギュラーシーズンは1試合60コスト✖6試合=360コスト。チーム総コストが400なのでコスト面でかなりカツカツになっているので一見よく見えますが、
1巡目2巡目 大将✖3 先鋒✖1
3巡目4巡目 中堅✖3 先鋒✖2
で回ってしまうので、相変わらず「ほぼ大将でしか見ない人」「ほぼ先鋒中堅でしか見ない人」というのが現れそうです。
また、ほぼ起き得ないと思いますが勝ち点同点の際の査定で
※レギュラーステージ終了後の勝点が同点の場合、以下で上位を決定します。
1. レギュラーステージを通しての当該チーム間の総獲得ptで決定
2. 当該チーム同士の直接対決の獲得ptで決定
3. それでも同じ場合はKONAMIによる抽選で決定
とあります。こういった場で抽選というのは白けます。直接対決時の総スコアで決着つければいいと思いますがダメなんでしょうか?現状のルールでは1点差も100点差も基本的には意味がありませんが、こういう部分でスコアの差分に対して意味を持たせれば圧倒的な点差がつけられた状況でも最後までスコアを取る事が精神論ではなくしっかりと意味のある行為に繋がっていくと思います。
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最後に 妄想
Mリーグに所属しない(出場できない)麻雀プロという方も沢山います。この方々はプロとしてどうやって食べていけるかというと、団体ごとにある個人戦の大会で結果を残したり麻雀店へ来店のイベントごとをこなしたり、麻雀教室を開くといったような収入があります。
私は音ゲーに関してもこういう世界になって欲しいなと妄想しています。
例えば、平日はゲームセンターの運営や接客などで仕事をし終業したらIIDXの練習、休日は音ゲーのイベントを開催したりコーチングイベントを開催。たまに開催される音ゲー大会で「稼ぐ」のです。
現状、個人主催の音ゲー大会はBPLの影響もあり盛んにおこなわれています。ですが賞金大会というものはBPL以外にあるのでしょうか。こういった個人開催の大会に賞金が出るようになれば企業所属プロというテイで個人のプロ活動が出来るのではないかと思うのです。
また個人主催となればルールも多様化できます。ダブルプレイの大会に賞金が出たり、フルコンボを競う大会が行われたり、今までは大会とは縁遠かった実力者が賞金目当てにここぞとばかりに集うでしょう。
公式であり興行であるからこそ一番注目度の高い「シングルプレイスコア狙い」で大会が行われるのは仕方のない部分ではあります。ですが、いわゆる野良大会と言われるような個人主催の大会であればレギュレーションは自由自在。こういった大会で賞金が出るとか夢があっていいなぁって思うんですよね。
一方で日本では法律などの関係上、中々高額の賞金を掲げた大会というのは開きにくかったり、また他の制度面でも難しかったりというのがあるようです。
そう、だからこそ
選挙に行きましょう。
貴方の1票で音ゲー界が変わるかもしれません。
妄想ここまで
以上
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