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BPLS3 敗退したチーム達

BPL S2 beatmaniaIIDX 瞬間最高視聴率ランキング 前編

レギュラーステージもクライマックスを迎え、様々な思い出と共に次へと進むチームとここでお別れのチームが決まりつつあります。リーグ戦を振り返る上で試合ごとに振り返ってみようと思いましたが、あまりに思い出が多すぎて書ききれません。そこであるポイントに注目してみました。

YouTubeの機能の一つに「リプレイ回数が最も多い場所」というのが分かる機能があります。動画を通じてどの箇所が多く見られているかが、シークバーに重なるように山なりの起伏で表されています。今回はこのグラフに着目し、試合ごとにこれの起伏が一番高かった箇所1~2か所をピックアップして印象的だったシーンをまとめようという記事になります。


※お読みいただく上での注意点

  •  各試合のネタバレを多分に含みます。まだ見ていない試合がある方は見てからお読みください
  • 某TV番組風のタイトルをつけましたが、数字等で明確にその試合の瞬間最高視聴率が分かるわけではありません。筆者の独断と偏見を含みます。
  • 試合内での視聴数が高かった順で並んでいるので、試合中の時系列とは前後する事があります。

では始めましょう。




第1試合 GiGO vs ROUND1

今シーズンも心臓の予備を用意しなければと誰もが思った瞬間


前シーズン準優勝チームに対して、新規参戦GiGOが挑む形となった開幕戦。GiGOの対戦相手として最初に立ちはだかったのは前シーズンでは無類の鉄人っぷりを誇った強敵KUREI。新規参戦のNCHO72がどこまで鉄人に食らいつけるかに注目が集まった。結果は画像の通り。2曲通じて点差はわずか1点。どちらの自選曲も数点差の範囲内で抜きつ抜かれつの攻防を約2分間繰り広げた。今シーズンも心臓や胃袋をきりきりさせるような試合が一杯見られるかもしれないという予感を抱かせる開幕戦となった。


ROUND1 U*TAKA 本番で理論値-1点を叩き出してしまった瞬間


中堅戦でGiGOに立ちはだかったのは言わずと知れた王者、U*TAKA。このレベル帯の曲であればいくら王者相手とは言えワンチャンスをつかめるかもしれない、先鋒戦の勢いに乗ってGiGOが突き進む可能性は十分にあると感じた視聴者は多かったかもしれない。しかし、王者はその流れを見事に止めた。驚異の「MAX-1」というスコアでCYBERXの自選「WAR GAME」を粉砕。この驚異のスコアはついぞ破られる事なくリーグ戦終盤戦を迎えている。


第2試合 GAME PANIC  vs  SUPERNOVA Tohoku

盛大なハズレ譜面からの圧倒的な縦連力。見ている誰もが「???」となった瞬間


初回配信での一番の注目カードとなった第2試合大将戦。MIKAMOの選曲「Scripted Connection⇒ A mix」は互いに異なるオプションでの対戦となった。WELLOWが中々良い譜面を引き当て、対称的にMIKAMOは偏ったトリル構成が見られるいわゆる「銀座譜面」を引いてしまう。縦連地帯を前に点差に変動が見られ均衡が崩れかけたように見えた。しかし、縦連地帯に突入すると一気に得点を重ね20点ほど差をつけ置き去りにしそのままゴール。強者が自選で戦うとはこういう事なのだと、強い印象を与える試合となった。


解説、社築さんが譜面を語っている間に何故か点差が無くなっていた瞬間


PEACE選曲の「Psycho Sheep Riddim」は今作から登場したMSSという要素を搭載した非常にテクニカルな譜面。PEACEはこの曲の全国TOPスコアを持っている為自信を持って投じたに違いない。しかし、本番は簡単にはいかなかった。序盤のMSSや連皿の地帯で不運にもBADハマりをして20点差をつけられてしまう。道中では解説の社築が、こういった譜面の難しいポイントや攻略の仕方などをさらっと解説。そんな話に耳を傾けている間に点差はあっという間に0になっていた。後日談でPEACEは「練習では1回もハマった事が無い場所でハマった」「1回もGOODを出したことが無い場所でGOODが出た」と本番の恐ろしさと、「1ミリも諦めていなかった」とプレイ中の心境を振り返った。本番でのアクシデントや不運にもしっかりと対応していく、プロの本領を垣間見た試合だった。


第3試合 TAITO STATION Tradz vs SILKHAT

DPの第一人者がSPの第一人者に肉薄した瞬間


DPの第一人者として知られるEXIT。誰もがDPプレイヤーでどれほどやれるものなのかと注目していたに違いない。そしてその初戦が大会優勝経験もあるRIOOとあっては、その実力を試す相手として不足なし。自選曲では最終最後まで同点という目の離せない試合。この直後の難解なトリルでわずかに点差がつき2点差の敗北となった。


他選ながら大健闘し、誰もが「ちょっとDPやってみようかな・・・」と思った瞬間


こちらも大将戦から。新規参加の実力者同士の対決とあって注目度が高かった事だろう。RIOO選曲の「G2」は彼の代名詞ともいえる曲であり非常に得意としている。EXITは道中じっと数点差で食らいつき逆転のチャンスをうかがう展開となった。途中並ぶ局面も一瞬あったが、RIOOの自選曲とあって逆転のチャンスはそのまま訪れることなく惜しくも敗れた。しかし、EXITはこの本番においてG2の自己ベストを更新し、自選曲も自己ベストから-10点という高い完成度で終えた。DPを主戦場とする選手であっても大いに活躍する事ができる場であるという事を印象付ける試合となった。

第4試合 APINA VRAMeS vs レジャーランド

誰もが「今年のレジャーランドは一味違う」と実感した瞬間


前年覇者APINA相手に先鋒中堅の両2タテという最高のスタートを切る事が出来たレジャーランド。しかし、大将戦で1曲取らなければ引き分けで終わってしまう。前年の悔しさを払拭し「勝利」の二文字が欲しい状況で対戦相手はUCCHIE。全力で戦わなければ勿論勝てない相手。その相手に対してG*は自選曲「Please Welcome Mr.C」の自己ベストスコアを悟られる事なく、本番まで予想されないようにひた隠しにした。その作戦は功を奏し強者相手に自選を勝ち取った。UCCHIEも「全く予想していない曲だった」と後日語った。まさにあらゆる戦略を駆使してつかみ取った価値ある1勝。この勝利を皮切りにレジャーランドの連勝街道が始まった。


DOLCE.の後を継ぐ選手が、確かにそこにいた瞬間


BPL2021でDOLCE.が引退したことでAPINAの1巡目選手として戦う事となったUCCHIE。前シーズンではスタートで躓き思うようにポイントが獲得できないという経験もした。しかし不安を一蹴するかのように自選曲「ALTERNATOR」ではとんでもない完成度を見せた。これには解説の社築も譜面や曲の解説を他所に「うますぎる!」と大興奮し叫ぶほど。あわやフルコンボといった完成度で曲を終えるも自選勝利後の表情には喜びの色は微塵も無かった。対戦相手G*の選曲を何としてもカウンターしチームに土をつけさせまい、チームのリーダーとしての責務を果たさんと言う決意の表情に映った。


第5試合 SILKHAT vs ROUND1

ストラテジータイムで何があったのか全視聴者が気になって早く先が見たかった瞬間


ストラテジータイムでは、選手たちのモニターの前に相手選曲が映し出されそれに対してカードを使うかを含めてメンバーと相談する事が出来る。その様子もカメラで放映されるのだが、楽曲が表示された瞬間ROUND1のメンバー一同が驚きの表情を見せた。何が起きたのかと視聴者は気になって仕方が無かった事だろう。何が起きたかと言うと、双方が同じ曲を課題曲に選んだのだった。BPLでは史上初の出来事。ルールとしては特に何かがあるわけでもなく、単に「同じ曲を2回やる」だけである。1戦目をMIRRORオプションで勝利したKUREIは2戦目も固定オプションで仕上げた実力を発揮しROUND1の2タテという結果に終わった。


LV12を主戦場とする男がLV11をやりこむとこうなってしまう事が分かった瞬間


U*TAKAはBPL2021では主にLV12の大将戦を主戦場としてきた。BPL S2ではLV12で戦える回数自体が減り、持て余すであろうコストをどう使っていくのか動向が気になるところであった。U*TAKAは「この対戦が行われるまでの期間はLV11スクラッチ曲しか触らなかった」というほどまでに課題曲と向き合い、その結果EXITの土俵ともいえるジャンルで2タテをとった。王者の真の強さは、こういった本来の土俵では無い部分の強さから見て取れるのではないだろうか。


第6試合 レジャーランド vs GiGO

盛大にギアチェンを間違えるも何とかなった瞬間


「Session 1-Genesis-」という曲は開幕のCN地帯を抜けた直後にギアチェン操作を1回加える事で最後まで同じ落下速度でプレイできる曲。ソフランという部分では難しさは無い曲であるが、DINASOはソフランのタイミングを間違って記憶しており操作が遅れた(画像右のCYBERXは既に操作を終えた後)。ここで5点ほどの差をつけられてしまった。しかし、動揺する事なく道中を淡々とこなすと徐々に点差が詰まり、中盤のブレイク地帯では同点。以降もしっかりと叩ききり7点差で勝利。この勝利により中堅戦は2タテ。5-1という有利な状況で大将1-PINに託す事が出来た。


第7試合 APINA VRAMeS vs GAME PANIC

謎のギアチェンに誰もがヒヤッとしたが、実はAPINAに伝わる伝統の技術だった瞬間


後述するが「SABER WING」という曲はプレイヤーによってさまざまな手法でギアチェンジ(BPMの変化に合わせて、操作を加えて落下速度を調節する技術)が行われる。UCCHIEの手法は「レーンカバーを外して付け直す」という手順が組み込まれている。ひと目では「間違えたか?」と一瞬ヒヤッとするが、実はこの手法は元APINA VRAMeS所属選手DOLCE.から受け継いだ手法との事。ぱっと見では何をやっているのかさっぱり分からない。多くの人がこの技術を習得しようと繰り返し再生したに違いない。


第8試合 SUPERNOVA Tohoku vs TAITO STATION Tradz

ストラテジーカードで曲が変わり、選手たちがリアクション芸人となってしまった瞬間


FRIPからNORIへ飛んだストラテジーカードで捲れた曲に対する両者のリアクション。「FEEL IT」という曲をプレイした事がある人ならば誰しも画面の前で同じようなリアクションを取っただろう。それほど一発勝負でやりたくない曲、癖の強い曲なのだ。このような選手達の表情、リアクションを楽しむのもBPLの楽しみの1つ。なお、結果はFRIPの2タテ。ストラテジーカードが効果的に働いた結果とはなったが、FRIPは内心生きた心地がしなかっただろう。

ポップンミュージックの第一人者に大魔王の片鱗が見えた瞬間


ポップンミュージックの第一人者として知られるTATSU。対するはIIDX DP部門で結果を残しているVELVET。高い片手力とスクラッチ力をもつVELVETに対してどれほど食らいつけるのかが注目された。VELVETの選曲「灼熱 Pt.2 Long Train Running」こそ落としてしまうが、自選の「Be quiet」ではしっかり食らいつく。中盤までは20点程度の差をつけられるが、画像の地帯を迎えると一気にポイントを引き離し、最終的には30点差をつけての勝利。beatmaniaIIDXでもしっかりと曲をやりこむ事で結果を出した。チームこそ敗れはしたものの、5ptを獲得し被害を最小限に抑えた。



第9試合 レジャーランド vs GAME PANIC

前シーズンで悔し涙を流した男が、心の底から勝利に酔いしれた瞬間


「勢い」というものはこれほどまでの力をもたらすモノなのかと感じる。全チームが2試合を終えた所で唯一2連勝を飾ったレジャーランド。チームの勢いに乗るように先鋒U76NERが2タテという好スタートから始まる。しかし、中堅G*は強豪MIKAMOを相手に善戦するも逆に2タテを食らう。勝利には大将戦2タテが必要となり試合の結果は大将1-PINに委ねられることとなる。そして、LV11では圧倒的強さを誇るPEACE相手に2タテを取り勝利をもぎ取った。この勝利でレジャーランドはQF一番乗りに王手をかける事が出来た。


低速でにらみを利かせるPEACE選手がちょっと怖かった瞬間


BPLでは選曲されがちな、この「SABER WING」という曲について解説しよう。この曲は通常のソフランと異なり「低速に入る前に大加速をする」「低速を抜ける前に超低速になってから元のBPMに戻る」という2つの特徴がある。選手の各々の設定次第でギアチェンの手法が多種多様だ。1-PINは低速も普段と近い速度になる手法、PEACEは普段よりも若干遅くなる事を目線でカバーする手法。その結果目つきが「睨んでいる」ように見えてしまう。普段穏やかな顔つきの選手たちもプレイ中は真剣そのもの。まさに鬼の形相といったところか。


第10試合 ROUND1 vs TAITO STATION Tradz

本厚木対決は低速の目つきの悪さでも対決してしまった瞬間


本厚木を拠点として活動している両名の対決となった「本厚木対決」。I6VV選曲の「FUTURE is Dead」はこの瞬間の低速では特別な操作をする事なく、我慢して見切る必要がある。両名の目つきの悪さが真剣さを物語っている。目つきの悪さでは「引き分け」だろうか。なお、互いが自選を失う形の「引き分け」という結果に終わった。是非とも決着がつく瞬間をみたい2人だ。


30点差をあわや逆転する寸前まで迫った瞬間


両者ともストラテジーにより無効という幕開けとなった大将戦。多くの選手が「あり得ない」というほどの「両者固定オプション戦」となった「Drastic Dramatic」の自選を制したKUREI。RIOOの選曲は超難曲「駅猫のワルツ」。自選のRIOOは流石というプレイを見せるが、KUREIは必死に食らいつく。画面では35点の差があるが終盤でジリジリと差を詰めあわや逆転もあるかと思われた所で曲が終わってしまう。負けはしたものの「鉄人ここにあり」を見せつける結果となった。


第11試合 SUPERNOVA Tohoku vs APINA VRAMeS

BADハマりを起こし、自分のプレイながら思わず笑ってしまったNIKE.選手。つられて誰もがニコっとしてしまった瞬間


NIKE.選手も笑うんです。


ここまで温めた46選手がまさに最終兵器だった瞬間


今シーズン参加選手ながら今まで登場が無く、新規参加選手の中では一番遅れての初戦となった46。どんな選手かと皆が注目する中、自選の驚異的なパフォーマンスを見せつけ視聴者の度肝を抜いた。先鋒戦史上、一番得点差の開いた試合となり46に一躍注目が集まるきっかけとなった。また46自身もここから多くの強大な相手に対して立ち向かっていく事となった。


第12試合 GiGO vs SILKHAT

満を持して登場したSEIRYU選手、今シーズンも固定オプションで粉砕してしまった瞬間


LV12のスペシャリスト、SEIRYU。SILKHATにようやく指定Bでの試合が行われる事となり満を持しての登場となった。自選曲「Despair of ELFERIA」は多くのプレイヤーがRANDOMオプションで選ぶ譜面。固定オプションの魔術師健在っぷりをアピールした。そして、RANDOMオプションに魔物が憑りつく銀座の試合会場。画面左には高速トリルが1と2に降ってくる様子が映し出されている。そう、また1人その魔物の餌食となってしまったのだ。


今シーズンもくるかくるかと思わせて、やっぱりRoughSketchさんが止まってしまった瞬間


試合の各シーンとおなじくらい視聴率の高いシーンでした。


第13試合 TAITO STATION Tradz vs APINA VRAMeS

MENTAL MELTDOWNの白壁地帯で明暗が分かれてしまった瞬間


RIOOに対するストラテジーで選ばれたのはLv11の中でも超癖曲「MENTAL MELTDOWN」。画像のいわゆる「白壁」と言われる地帯が特徴的な譜面。この地帯前まではほぼ同点で推移していたもののこの白壁で30点差ほどがついてしまい、以降数点詰めるがこの差を覆すまでには至らなかった。


カード不発もMENTAL MELTDOWしていなかったNIKE.選手の意地を見た瞬間


ストラテジーしたものの曲の巡りも悪く、流れがあまり良くないように感じられたNIKE.。しかし、自選曲は強敵RIOOの壁を突き破り見事に自選死守に成功。この勝利をもって試合結果は引き分け。他出場選手も個々の武器曲で高いパフォーマンスを発揮した。コ○ンビア。


第14試合 GAME PANIC vs GiGO

曲が終わるまで結果が分からないという事を誰もが痛感した瞬間


54GAYAが務める大将戦。彼は一度はプロ引退を宣言するも、大きな覚悟と強い思いを持ってBPL S2に再挑戦する事を宣言し舞い戻ってきた。詳しくは彼のSNSなどから探してほしい(本人はあまり触れて欲しくないらしい)。NCHO72の自選「moon_child」はLV12の中でも比較的クリア難度は低い譜面だが要所にスクラッチ複合や二重トリル、細かい階段が出てくる曲者。それらを高水準のスコアで攻略し、この瞬間までは2タテ勝利まで数センチで手が届くという状況だった。しかし、最終最後の乱打地帯でこぼしてしまい2タテ勝利は叶わなかった。自選でしっかりと食らいつき背中にぴったりとくっついて走ったNCHO72の根性が最後に実る結果となった。


曲が終わるまで結果が分からないという事を誰もが感じた瞬間


満を持しての大将だった54GAYAだが自選曲をストラテジーカードで潰されてしまった。変更後の「Blue Spring Express」は中盤で30点以上もの点差で離されていた。やはりストラテジーカードを食らっての戦いは非常にきついかと誰もが思ったはずだ。しかし連続スクラッチ地帯に突入すると一気に点数を縮め終盤には同点。最後の高密度地帯も食らいつき、この高密度多ノーツの曲においてわずか4点差で勝利を飾った。チームメンバーに向けてこぶしを掲げ勝利の雄叫びをあげた姿も非常に印象的だった。



というわけで、前半戦第1試合~第14試合までを振り返ってみました。YouTubeのこの機能はある程度の視聴数が無い場合には反映されない仕様となっているようで、直近の試合などではまだ表示されていない。第28試合終了後、このグラフが反映されてから後編を書こうと思います。

レギュラーステージもいよいよ大詰め!最後まで選手たちの雄姿を見逃す事なく応援しましょう。

コメント

  1. 無粋ではありますが……
    スクリプの縦連とSession1のギアチェンはどちらもライブ配信中に映像が止まってしまったシーンなので、リプレイ回数を最高視聴率とするのは少し違うかもしれません

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