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BPLを〇〇倍楽しく見るために その②

BPLを楽しくみようシリーズ第2回目です。 

まずは前回の続き。「譜面」に関するお話にもう少し補足をしていきたいと思います。

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【1】難しい譜面とは

プロ選手たちはどんな譜面でもいとも簡単に捌いているように私たちの目には見えてしまいます。どういったモノが「上級者にとっても難しい譜面」なのかというのはイマイチ分かりにくい部分があると思います。ここでは、「難しい譜面」とは何か。これを解説していきましょう。


まず前提として。人間の体のつくりの特性上、どういった譜面構成であってもそれなりに「個人差」というものが存在します。みんながみんな同じ体格、同じ指の長さでは無いのですから当然です。ケガなどによる後天的な影響がある人もいるかもしれません。また、押すのは指ですが、ゲーム自体は目で見て脳が反応し指が動くわけですから、反応速度や視力も関係します。様々なシーンで個人差が出ますので、ここでは極端に押しにくいものや、万人にとって押しにくいもの、「トリルの当たり、はずれ」に関してをピックアップしてみようと思います。


【1-1】配置と指の構造からみるトリルの難しさ

トリルと言うのはピアノから来た(らしい)用語で、「2つのレーンの交互押し」の事を指します。

(R5(SPA)の譜面の一部を抜粋 出典:https://textage.cc/score/)

これは1と7のトリルですね。見た目は非常に単純に見えますが、これをしっかり拾うにはかなりの慣れが必要です。BPLの本戦のようなシチュエーションではどちらかというと精神力が一番大事かもしれません。

では皆さんも試しにやってみましょう。キーボードの「X」を左手、「?」を右手で、それぞれの手で好きな指1本を使って交互に押してみてください(1と7はちょうどXと?くらいの間隔が開いてます)。1回だけではなく、色々な指でやってみましょう。左右で別の指を使ってやってみましょう。

どうでしたか?割とどの指の組み合わせでもそれなり「タカタカタカ」と押せたのではないでしょうか。このように「左右の手で交互に押せるトリルは比較的捌きやすい」ことがわかります。

先ほどの譜面にRANDOMをかけた結果、17トリルが36トリルとなりました。36トリルはキーボードでいうところの「X」と「7」くらいの位置関係です。これも試してみればわかりますが、「左右の手で交互に押せるトリルは比較的捌きやすい」のでこれも割と捌きやすい配置です。



では、今度は左右の手で交互に捌けない=「どちらも片手で押さなければならないトリル」について考えてみましょう。

譜面で考えてみる前に先ほどのように実際に動かしてみましょう。片手の中から指を2本選んで机の上とか膝の上で交互にカタカタと押してみてください。そうするといくつか気付くことがあると思います。例えば「薬指とそれに隣接する指とのトリルはやりにくい」と思いませんでしたか?今までにピアノの経験があったりIIDXをやった事ある方等で個人差はあると思いますが人体の構造上そういう人が多い筈です。今書いた「薬指とそれに隣接する指とのトリル」
を譜面にするとこうなります。


スクラッチの位置の差と運指(どの指でどの鍵盤を押すかといった、指の使い方のスタイル)によって異なりますが、概ねこの配置を押そうと思った時に薬指を使う事になり、かつ隣接するレーンのトリルとなってしまう為、薬指と隣接した指でトリルを捌くことになります。これは多くのIIDXプレイヤーにとって、非常に押しにくい譜面となっており、この「12トリル」と「67トリル」は「典型的なハズレ譜面」の代名詞となっています。

片手で捌こうとするから難しいのであって、左手(右手)を持ってきて両手で交互に押せばいいのでは?」と思うかもしれません。ではこちらの譜面をご覧ください。


わかりにくいので大きくしました。こちらはCastHourで登場した「Tail Lights(SPA)」のとある1小節を抜き取りました。ごちゃごちゃしていますが、右2レーンだけに注目してみると「67トリル」になっている事が分かると思います。しかしこの譜面で左手を6番まで持ってくるとそれより←にふってくる階段などが全然押せません。よって、この67トリルは片手で捌く必要が出てきます。

これはTail Lightsの正規譜面なので「正規がハズれている」譜面となります。よってRANDOMをかけようという事になるのですが、そうすると次なる問題が浮上してきます。


これは先ほどの67トリルの直後に降ってくる譜面です。今度はトリルが57になっています。そして先ほどの67トリルより間隔が詰まっています。この57トリルは早いだけで、押しにくい配置というわけではありません。ですが先ほどの67トリルを嫌うあまりにRANDOMをかけてしまうと、今度はこちらの高速トリルの方がハズレになってしまうという可能性が出てきます。

また、2番にはトリルの横にトリルよりは遅い連打があります。この連打がトリルと同じ側に来てしまうと、片手で「トリルを捌きながらトリルとは違うリズムの連打を刻む」というリズムも手の関節も崩壊してしまいそうな苦行を強いられます。よって「他の配置がトリル側によってしまう」のも典型的なハズレ譜面と言えます。


このように、譜面の一部を切り取ってみれば当たっている譜面でも他の部分は外れてしまっていたり、逆に一か所当たれば全体を通して当たっている譜面もあったりと。IIDXの譜面の傾向は十人十色です。プロ選手たちは様々なものを試行錯誤し、平均値の高いオプションを選択しているのです。


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というわけで、前回に引き続き譜面に関するお話でした。

IIDXの難しさや精度に直結する部分のため、この辺は知っておくと見る上で更に楽しめると思いますし、実際にゲームセンターで体感して頂くと更に分かると思います。

今回はここまでです。ありがとうございました。


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